2巻のリトルコゼット
・水汲み
テナルディエの宿屋のあるモンフェルメイユは土地が高いところにあり、水の出が悪い土地でした。村から15分かかる山腹の小さな泉まで汲みに行かなければならなかったので、村の人々は水汲みのお爺さんにお金を払って汲んでもらいます。
ですがお爺さんは夏は19時、冬は17時までしか仕事をしなかったので、それを過ぎてから水が入用になるなら、宿屋ではコゼットを行かせていました。コゼットはこの仕事を怖がっていました(ここまで2-3-1)。
コゼットは水汲みに行きたくないあまりに、馬に水をやってないのにやったと嘘をついたりもします。馬の息が違うからと即座に飼い主にばれて、水汲みに行かされます(2-3-3)。
・身なり
宿屋にいるときのコゼットは、かなり悲惨で惨めな描写をされています。
「汚かった。幸福だったら、きれいな子だったことだろう」という描写に集約されますが、痩せて青ざめて、まもなく8つだが6つくらいにしか見えない子です。
泣きすぎて輝きのない目、口の隅には毎日のつらさと悲しさを示す曲線、しもやけで崩れた手をして、痩せており、服は穴だらけの綿一枚です。
テナルディエ夫人に打たれてあざだらけで、赤くかじかんでむき出しの足 をしています。そして、恐怖が全身を覆っています(ここまで2-3-8)。
少し話が飛んで修道院に逃げ込んだ際には、醜い女になると予想されて院長に気に入られ、それが受け入れられる決め手にもなります。コゼットは修道院にある女の子達の学校で、給費生となります(2-8-8)。
修道院に受け入れられてからは、綺麗ではないが可愛らしい女の子になっていきます(2-8-9)。
・感情(2-4-3)
コゼットは3歳で母親ファンティーヌと別れてしまっているので、彼女を覚えていませんでした。
何か・誰かを「愛そうとしたが成功しなかった」子で、犬を愛しもしましたがその犬は死んでしまいました。
愛する能力ではなく機会がなかったとユゴー先生は説明しており、バルジャンに引き取られて以降は、「心の中の全ての感覚と考え」でバルジャンを愛し始めるようになります。
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