スペイン語レミゼ音源の「対決」
◯歌い方の感想
警部殿の「市長様、追い続けたぞ」に気迫と怨念が満ちてる。
バルジャンの「必ず戻るさ、〜」はキリッとした声。その前は焦って追い詰められている声。
警部殿の「嘘を吐け」がバシッとした声。
「パンを盗んだだけだ」と釈明するところが若干キレ気味。
警部殿を呼ぶ部分ごとに、バルジャンが二段階に分けてヒートアップしていく。最後の方かなりキレてる。
警部殿は比較的冷静に聞こえる。
「牢獄でジャベール」(お前はジャベールについて何も知らない)だけちょっとお怒りモード。すぐにクールダウンしてる。
組み打ち後は両者とも息が上がってる。
「誓ってやり遂げよう」は二人ともキリッとした声。
◯冒頭からかっこいい歌詞
「ついにまた出会ったな」部分は「ついにショーは終わったぞ」。
言い回しがかっこいい。拍手喝采したい。
歌い方も上述の通り、気迫と怨念に満ちていてかっこいい。
◯言葉のリレー
・cumplir(義務を果たす、法律を守る)
バルジャン「俺には果たすと約束したことがある」
→警部殿「お前が守らねばならない法律の中にお前の負債がある」
(言葉回しがかっこいい。警部殿isかっこいい)
(英語だと「duty 義務」のリレーはあるが、それぞれ自分の義務を主張している。英語警部殿はバルジャンの義務の話はしてない)
(→バルジャン「ファンティーヌに負っている義務を果たしたい」。バルジャンの方は警部殿の話あんまり聞いてないのでは。)
・Nada sabes de :について何も知らない
バルジャン「お前は生きることの何も知らない、ジャベール」
→警部殿「お前はジャベールの何も知らない」
(英語にもあるやりとり。言われすぎて言い返したくなってる警部殿が可愛い)
・英語でもスペイン語でもバルジャンの言ってることを聞き取って返してあげる警部殿。きっと傾聴のできる厳しいけど優しい人。
◯言い方が他にもありそうな部分
バルジャンの「考えろ/気をつけろジャベール」部分が、どう辞書を引いても「これ以上俺を誘惑するな(or唆すな)、ジャベール」としか訳せない。
おそらく「お前がそれ以上喋るとぶち◯したくなるからもう黙れ」と言いたいバルジャン。でも言い方はもっと色々あると思う。
◯警部殿のお生まれの部分の各国語
・日・西
ご自身を卑下してる(ウジ虫、犬、追放者)😢
・英・独(ウィーン)・仏(モガドール)
「獄中で生まれた」という事実だけ
(直接的な自己卑下はない)
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