「星よ(Stars)」の各国語歌詞(日英西)

◯「いつの日か対決する」

英・日:バルジャンと再会(対決)するまで(私は譲歩しない)

西:刑務所でバルジャンに会うまで(私は譲歩しない)

スペイン語では場所も刑務所と指定している。バルジャンが捕まるのは決定事項。

「私の手で捕まえる」決意というよりは「悪には必ず報いがあるべき」との信念であって、捕まえるのは警部殿自身である必要はないのかもしれない。


◯Lucifer

英・日:悪魔のように堕ちたなら(炎の報いを受ける)

西:悪魔に呼び寄せられて堕ちた者は(炎の報いを受ける)

西語は「悪魔に呼ばれなければ善だった」という性善説的に近い発想?


◯星への語りかけ(西語)

・二人称複数「君たち・お前たち」の形での呼びかけ。親近感があって可愛い。


・スペイン語Starsの警部殿は英語版・日本語版での警部殿よりも星への愛が「情熱的」なような気がする(気のせいかも)(他語のはまだよく読んでない)。

「栄光ある」「広大な光の海」「(口をきかず)粘り強い」「善の守護者」と言葉を尽くして称賛しておられて、星大好きさんでお可愛らしい。


◯flameとfuego, llamas

・英語で2回出てくる「flame」が、スペイン語では1回目はfuego、2回目はllamas。

・どちらも「火炎」とも訳せるが、fuegoがfireでllamaがflame。ちょっとニュアンスが違う?


◯正義(西)

・日本語で「星よ、主よ」の箇所が、スペイン語は「神よ、正義よ(=justicia)」と呼びかけている。

・序盤の「神の道(を行くのは俺)」も、「善人(justo)の道を行く者(に神は褒美を与える)」

「(法律という)正義を履行する」義務意識の一層強い警部殿?

るりのレミゼ雑記帳

V.ユゴー先生原作の「レ・ミゼラブル」の関連書籍の読書録、ミュージカルCD感想、原作小説とミュージカル日本公演を比較した雑感など。 一押しさんは警部殿です。

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