スペイン25周年公演(2010年)

(Los Miserables, Mas que un musical, una leyenda)

日本Amazonではダウンロード販売しかないようで、キャストさんなど詳細の記載も見当たらなかったです(記事に書いている内容の出典は中古で買ったCDです)。


◯全体の感想

・言語の響きのせいか、情熱的・感情的な感じがする。人によっては荒々しい? 

・曲の前後など、ところによりちょっと拍手が入る 

・リトルコゼットとガブローシュは一声も入っていない。 

・囚人番号は23623(ドス・トレス・セイス・ドス・トレス)

 

◯Prólogo:「囚人の歌」 

・警部殿かっこいい♡ 

・バルジャン釈放のやりとりでは警部殿もバルジャンもかなり喧嘩腰。噛み付くように言い合ってる。 

・「俺は!(ジャン・バルジャン)」が怒鳴ってる。 

・ヴァ行がないのでバ行の発音。名前だけなら英語などより日本語に近いかもしれない。 

 

◯Libre por fin:釈放後の独白のみ 

・「許すまい」も怒鳴ってる。やっぱり荒々しい。 

 

◯El obispo de Digne:司教様に迎えられて、逃げて捕まって燭台を貰う 

・司教様は優しそう。穏やかな声。 

・憲兵二人の声も怒った感じではなく、バルジャンや警部殿に比べれば普通に歌ってる。 

 

◯Soliloquio:「バルジャンの独白」 

・息遣いも入ってる 

・「またあの地獄へ」あたり、悲鳴のような声。泣きそうにも聞こえる。 

・歓声と拍手が入る 

 

◯Otro día se va:「一日の終わりに」 

・合唱が終わると「何よ澄まして」に飛ぶ。 

・やや気の強めなファンティーヌに聞こえる 

・市長バルジャンの声は囚人時代より落ち着きがある気がする。 

・ファクトリーガールの糾弾がすごく憎々しげ。 

・工場長の「出てけ」、間をおかずに同じ呼吸で怒鳴りつけてる 

 

◯Soñé una vida:「夢やぶれて」 

・夢見るように甘く切なげに始まる 

・「夢は悪夢に」あたりだけ攻撃的な響き 

・「夏あの人来て」はまた切なく回想してるように聞こえる 

・全体的に過去を懐かしんでいるような感じに聞こえる。諦めきれていない。 

 

◯Los muelles (Chicas guapas):「ラブリィ・レイディ」 

・ペンダントの売買のファンティーヌ、飛びつくように「売ります!」と言ったり、「それじゃあんまり!」が悲鳴のよう。 

・「触らないでよ」が怯えて振り払う声 

・「病気よ動けない」があまり弱々しくない声にも聞こえる 

・「そいつは泣けてくるぜ」の前、ファンティーヌを嘲笑っているらしい短い笑い声 

 

◯Quien soy yo:「裁き」 

・おろおろしてる声で始まって、だんだん声が落ち着いていく。

・木槌の音や「静粛に!(Silencio、シレンシオ!)」も入ってる。裁判長もいい声。 

 

◯La muerte de Fantine:「ファンティーヌの死」 

・息も絶え絶えな歌い方 

 

◯Confrontación Valjean y Javert:「対決」 

・警部殿! かっこいい!! 

・「ついにまた出会ったな」、ちょっと勝ち誇って聞こえる 

・「追い続けたぞ」から音を長く伸ばしてる 

・「嘘をつけ」の箇所の歌詞が「御涙頂戴話で誤魔化すつもりか?」的なセリフ。警部殿かっこいい♡ 

・「牢獄で」あたりで鎖の音らしいのも入る 

・組み打ち後の息遣いも入ってる。警部殿苦しそう。 

 

◯Amo del mesón(宿屋の主):「宿屋の主人」 

・入ってきた客たちのセリフも込み。 

・明るく煙に巻く感じの声のテナルディエ。 

 

◯Estrellas(星々):「星よ」 

・警部殿!! かっこいい!! 

・決意に満ちたかっこいい歌い方☆ 

・「スター、星たちは」、優しくて素敵♡ 

・「星よ主よ」、敬虔で厳かな感じ☆ 

・ガブローシュの混ぜ返しはない 

 

◯El café ABC:「ABCカフェ」と「赤と黒」 

・発音の関係か「エンジョルラス!」と呼んでいる。 

・たくましい声のアンジョルラス 

・マリウスが夢見心地。地に足ついてない 

・グランテールの声がなんか綺麗。酒焼けしてなさそうな声。 

・「君が今夜」と言い返すところのマリウスはちょっと強気 

 

◯La canción del pueblo(人々の歌):「民衆の歌」 

・静かに囁きかけるように始まって高まっていく 

・「いくぞー!」とかの掛け声は入ってない。 

 

◯Un corazón lleno de amor(=A heart full of love):「心は愛に溢れて」 

・気合入れて口説いてるマリウス。カフェにいた時よりはしっかりしてる。甘い声 

・コゼットも夢見心地な声。 

・「コゼット、何を言えばいい」が笑いながら言ってる。 

・エポニーヌが絶望まではいかず、悲しみを受け止めきれていないような声 

 

◯Sale el sol(太陽が昇る):「One day more」 

・始まりのバルジャンの声に決意がある。なんとしても生き延びる 

・警部殿!! かっこいい!! 揺るぎない!! 

 

◯Solo para mí(私だけのために):「On my own」 

・追い詰められるような歌い方で始まる 

・「一人でも二人だわ」からしばらく、優しく夢見るような声 

・「知ってる、夢見るだけ」以降、静かな絶望? 悲鳴のようでもない、どちらかと言うと静かな部類の歌声に聞こえる。 

 

◯La noche(夜):「共に飲もう」 

・「僕たちの綺麗な子」の下で少し笑い声が聞こえる。 

・グランテールが混ぜ返すところ、皮肉げだが諦めた感じで、強く挑発はしてない。言い返す声は聞こえない。 

・マリウスの魂が抜けてる。頑張れ。 

 

◯Sálvalo(彼をお救いください):「彼を帰して」 

・優しい声。綺麗。 

 

◯La batalla final:「最後の攻撃」 

・ガブローシュが撃たれた後から? 

・学生さんたち、絶望し混乱して死へと突き進んでいくような声。揺らいで聞こえる。 

・歌声の少ない曲。効果音だけの時間が長い 

 

◯El suicidio de Javert:「ジャベールの自殺」 

・警部殿(涙) 混乱されてほとんど絶叫みたいなところもあって痛々しい。 

・「何もない、バルジャンとジャベール」、怒鳴りつけるようで悲痛。子犬が怖がって吠えてるみたい。 

・一旦落ち着いたような声がまた痛ましい。 

・「疑いを知らぬ」以降がまた揺らいで苦しげ。 

・絶望しながら決意したような「星さえ凍る」。苦しげだけどもう決めている。 

・「辿る道もない」、悲鳴のように叫んでる。 

 

◯La canción del café (Sillas y mesas vacías)(The cafe song,  

Empty tables and chairs):「カフェ・ソング」 

・また魂の抜けてるマリウス。お気持ちはわかるが、これ歌い終わったらしゃんとしようね。 

・「ああ友よ聞くな」、魂の叫び 

・泣き出しそうな声で「空の椅子とテーブル」と繰り返して、最後は消え入りそうな声。 

 

◯La boda(結婚式):「宴会乞食」 

・「よき日にベルを」から入っている。 

・「テナール男爵と〜」の紹介の声とその前の杖の音も聞こえる。 

・マリウスをゆすろうとするところは端折って、テナルディエ夫妻の歌へ。 

 

◯Epílogo:「エピローグ」 

・「お前がいてくれて」以降から(バルジャン一人の時と駆け込んでくるところはない) 


◯レコーディングキャスト

バルジャン:Gerónimo Rauch

ジャベール:Ignasi Vidal

ファンティーヌ:Virginia Carmona

マリウス:Guido Balzaretti

コゼット:Talia del Val

エポニーヌ:Lydia Fairen

テナルディエ:Enrique R. del Portal

テナルディエ夫人:Eva Diago

アンジョルラス:Daniel Diges

ガブローシュとリトルコゼットは登場なし


(2021.4.7更新)

るりのレミゼ雑記帳

V.ユゴー先生原作の「レ・ミゼラブル」の関連書籍の読書録、ミュージカルCD感想、原作小説とミュージカル日本公演を比較した雑感など。 一押しさんは警部殿です。

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